こんな時、どうする?

コーチングがうまくいかない〜信頼関係を築くために大事な3つのこと

新米コーチゆき
新米コーチゆき
うーん、コーチングがなんかうまくいかないなぁ… なんか、会話が表面的な気がする… コーチングが終わる時も、なんか変化した感じもないし…

うーん… どうしたらいいんだろう

本ブログは、コーチングを学んだけど実践ゼロの初心者コーチに向けて、3ヶ月後には、自信を持ってコーチと名乗れるよう、取るべき行動をステップバイステップでお伝えしています。

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著者:藤田琴子
CTI認定CPCC® | 臨床心理士 | NLPマスタープラクティショナー
オンラインコーチング実績約900件、オンラインカウンセリング実績約1,400件

コーチングで信頼関係が大事な理由

プロコーチことこ
プロコーチことこ
こんにちは。プロコーチの藤田琴子です!

あ、ゆきさん!2回目のコーチングを実施していると思いますが、どうしましたか?

新米コーチゆき
新米コーチゆき
えっと、、、2回目のコーチングを実施しているんですけど、なんかコーチングが深まっていかないんです… ちゃんと質問には答えてもらえるんですけど、なんか表面的な感じで、本音を話してもらえてない気がするというか…
プロコーチことこ
プロコーチことこ
なるほど。それは3つの要因のうち、3つ目のコーチとクライアントの関係性に問題がありそうですね。

そして、関係性に問題がある場合、一番に挙げられる課題としては、「信頼関係」が築けていないことです。

新米コーチゆき
新米コーチゆき
はい… そうなんだと思います...
プロコーチことこ
プロコーチことこ
コーチとクライアントの信頼関係は、コーチングの土台になります。なぜなら、信頼関係がないとクライアントは思ったことを自由に話せず、自分自身と深く向き合うことはできないからです

そうなると、会話は表面的になり、変化や成長は生まれず、コーチングのプロセスが行き詰まってしまいます。

ただ、普段の人間関係では、信頼関係は自然と育まれることが多いため、「どうやって信頼関係を構築するのか」については、あまり意識をしたことがないかもしれません。そのため、今回は、コーチングで信頼関係を築くために大事な3つのポイントをお伝えします。

信頼関係を築くために大事な3つのこと

プロコーチことこ
プロコーチことこ
信頼関係の根底には「傾聴」があります。そして、信頼関係を築くために大事なことは下記の3つです。
  1. 存在を肯定する (承認)
  2. 好奇心を向ける
  3. 率直なコミュニケーションをする
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1. 存在を肯定する

プロコーチことこ
プロコーチことこ
1つ目は、相手の存在を丸ごと肯定し、「承認」することです。コーチングスキルの一つとしてお伝えしたように、「承認」とは相手の存在をそのまま受け止めることです。そして、「承認」を通じて、信頼関係は築かれます。

具体的には、下記の3つを意識しましょう。

  1. 相手を判断せず、存在をそのまま受け止める
    • ネガティブな感情や認めたくない部分も、コーチはそのまま受け止める
  2. 「褒める」ことはしない
    • 「褒める」という行為には上下関係がある。コーチとクライアント関係は上下ではないため、「褒める」ことはしない
  3. 結果でなく、プロセスに意識を向ける
    • クライアントの成長や変化に意識を向け、それが見られた時には、すかさず承認する
【初心者向け】コーチング実施に欠かせない6スキルのチェックリスト 本ブログは、コーチングを学んだけど実践ゼロの初心者コーチに向けて、3ヶ月後には、自信を持ってコーチと名乗れるよう、取るべき行...
プロコーチことこ
プロコーチことこ
因みに、「承認」のために意識すること3つの中で、なにか難しいことはありますか
新米コーチゆき
新米コーチゆき
そうですね、、、①の「相手をジャッジせずにそのまま受け止める」のが難しいことがあります。

なぜなら、話の内容によっては、「なんでそんな風に思うんだろう?」とか「こうすべきなのに」って、パッと浮かんでしまうからです… そういう時には、「相手の存在をそのまま受け止める」のが難しくなります

プロコーチことこ
プロコーチことこ
うんうん、コーチも人間ですからね。コーチ自身にも価値観や思想はありますし、クライアントをそのまま受け入れるのが難しいこともあるでしょう。

でも、そんな時、大事なのは「今、自分の中で起きていることに気づく」ことです。「あ、今、自分の中で反発心が起きているな」「こういうことを、私は受け入れにくいんだな」など、意識的になることです。

そうすれば、それを無意識にクライアントにぶつけてしまい、信頼関係を損ねることは避けられます。

新米コーチゆき
新米コーチゆき
なるほど…!「そんな風に思っちゃいけない」「クライアントの全てを無条件に受け入れないいけない!」と思っていたので、少し気が楽になりました
プロコーチことこ
プロコーチことこ
はい。そして、クライアントの話を聴いていて、引っ掛かりを感じることモヤモヤすること受け入れにくいことについては、自分のコーチやコーチ仲間に聴いてもらいましょう

そういうことからこそ、自己理解を深めることができるので、「これは自己理解のチャンス!」と捉え、活用してくださいね。

2. 好奇心を向ける

プロコーチことこ
プロコーチことこ
2つ目は、相手に好奇心を向けることです。

私自身、コーチとしてのトレーニングを受けている時、スーパーバイザーから言われたことが、とても心に残っています。

「どんな人でも、好奇心を寄せてもらうのは嬉しいもの。自分自身に興味を持ってもらい、話を聴いてもらって嬉しくない人はいない。そして、そんな態度が、相手の心を開く

新米コーチゆき
新米コーチゆき
なるほど… 誰にとっても、興味を持ってもらって、話を聴いてもらうのは嬉しいもの、と…
プロコーチことこ
プロコーチことこ
はい。なぜなら、同じ質問でも好奇心があるかないかで、相手へのインパクトが大きく変わるからです。
新米コーチゆき
新米コーチゆき
ん?どういうことですか?
プロコーチことこ
プロコーチことこ
例えば、「これまで、どんなことをやってきたのですか?」という質問。面接の場で聞かれるのと、付き合い始めたばかりの相手から聞かれるのでは、全く印象が変わりますよね。
新米コーチゆき
新米コーチゆき
確かに!相手に好奇心があるかどうか」で大きく変わるんですね。
プロコーチことこ
プロコーチことこ
その通りです!特に、相手に人として好奇心を抱いているかどうか、というインパクトは大きく、相手に直ぐに伝わるでしょう。

コミュニケーションで大事なのはその姿勢です。相手に好奇心を向け、その人全体に好奇心を向けたコミュニケーションを意識しましょう。それが、相手との信頼関係の構築につながります

3. 率直なコミュニケーションをする

プロコーチことこ
プロコーチことこ
3つ目は、率直なコミュニケーションを心がけることです。コーチが「信頼関係が築けていない」と感じている時、かなりの確率でクライアントも「信頼関係がない」と感じているでしょう。

そのため、勇気を出して、そのことについて直接話すのです。

先日お伝えしたように、信頼関係を築き直すための4つのステップは、下記の通りです。

  1. 「コーチングにおいては、コーチとクライアントの信頼関係が肝」になること、「関係性は、お互いが創っていくもの」を伝える
  2. 信頼関係が十分に築けていないと感じている」ことを伝える
  3. 相手がこの関係をどのように感じているか、率直に聴く
  4. コーチにどのように関わって欲しいか?」要望をたずねる
プロコーチことこ
プロコーチことこ
関係性を築き直すには、率直なコミュニケーションが不可欠です。非常に勇気がいるし、関係性がうまくいっていない相手に意見を聞くのは、怖さを感じるかもしれません。

ただ、このような真摯で誠実なコーチの姿勢が、関係性を変える突破口となることは少なくありません。「うまくいっていない」「関係性が築けていない」と感じた時には、勇気を出して、クライアントにたずねてみましょう!

【徹底解説】なぜコーチングがうまくいかないのか?3つの要因と対策コーチングがうまくいかない要因を、①コーチの側、②クライアントの側、③両者の関係性という3つに分けて解説します。そして、要因ごとに主な問題を3つ挙げ、具体的な対応策をお伝えします。「コーチングがうまくいかない」と悩んでいる方は、うまくいかない要因を解明し、取るべきアクションを明らかにすることができます。...

真摯な在り方で信頼関係を築き直す

プロコーチことこ
プロコーチことこ
コーチングの信頼関係を築き直すのは、正直なところ、簡単ではありません。今回は、そのために大事なこと3つお伝えしました。

いかがでしたか?

新米コーチゆき
新米コーチゆき
そうですね。3つ目の「率直なコミュニケーション」に難しさを感じますが、そこが肝なんだろうな、という気もします… クライアントにとってコーチングを有意義な場にできるよう、勇気を出そうと思います。
プロコーチことこ
プロコーチことこ
はい!そんな真摯な姿勢からは、必ずなにかが伝わると思います。

そして、これまで「コーチングがうまくいかない」場合の具体的な課題に基づき、対応策をお伝えしてきました。次回はシリーズの最終回です。楽しみにしていてくださいね。

それでは、ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

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