カンヌの花火大会で感じた日本人としての誇り
フランスはバカンス大国。こちらに来たばかりの頃は、「大人たちが3〜4週間、完全に休む」という「フランスのバカンス文化」に驚愕した私ですが、渡仏して16年も経つと、それが当たり前になってきました。笑
もちろん、不便や不都合は山ほどあるのですが(例えば、担当医が1ヶ月、ドロンといなくなっちゃうとか… 苦笑)、それでも社会がちゃんと回っているフランスを見ていると、「こういうのも、ありだな」「いや、むしろ、これだけしっかり休む方がいいのでは?」とまで思うようになってきました。
そんな夏休みの終盤、心に残った体験がありました。今回は、2025年8月のカンヌの花火大会で感じたことをお届けします。
- この記事は、2025年8月19日(火)配信のメルマガ、”Life is Magical”の第18号をブログ掲載用に編集したものです。
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著者:藤田琴子
ICF認定PCC | CTI認定CPCC® | 臨床心理士 | NLPマスタープラクティショナー
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🌱 カンヌの花火大会
毎年カンヌでは、50年以上にわたり、7月から8月にかけて花火大会が開催されています。2025年は7月4日から8月24日までの全6夜、世界の花火師たちが、音楽と光の演出で技術と美しさを競い合っていました。
そして、2025年8月15日。なんとこの日の担当国は日本!日本チームの演出を観るのは初めてだったので、とても楽しみにしていました。
カンヌの花火大会では、毎回、担当国に敬意を表し、花火が始まる前に担当国の国歌が流れます。この夜も、街灯が消された静かな港に「君が代」が流れはじめました。
見慣れたカンヌの海辺に「君が代」が響きわたる。そして、それに耳を傾ける、世界中から集まった観客たち。
初めて味わうその光景に、胸の奥がじんわりと熱くなりました。
🌱 伝統が、夜空に咲く
Photo by Slpcannes
いざ花火が始まると、素晴らしい演出が次々と繰り広げられました。
今回の演出を手がけた「イケブン」は、創業121年を誇る静岡の花火会社。 テーマは「Sounds of Resonance(響きの音)」。「もしも花火に声があったなら?」という問いから生まれたというこの作品は、伝統音楽と現代音楽が融合し、炸裂音や火花の余韻までもがリズムとして紡がれていました。
音と光がぴたりと重なり、夜空に花が咲いていく。高さも彩りも、これまで見たものから群を抜いていて、隣にいた夫も「これまで見た中でダントツ一番!」と大絶賛。
私はあまりの美しさに圧倒され、言葉が出てきませんでした。
感動は観客全体に広がっていたようで、通常は花火が終わったあとに鳴らされる沖のボートやヨットの汽笛が、この日は曲の合間にも何度も「ボーボー」と鳴り響いていました。まるで感情があふれ出してしまった観客たちが、花火師たちに称賛を送っているようでした。
そして終演時には、スタンディングオベーションさながらの汽笛の大合唱 ──「ボーボーボー!」「ボーボーボーボー!!!」と、鳴り止まない拍手のような空気に包まれました。
💫実際のショーを見たい方はこちら:LIVE Feu d’artifice 15 Août 2025 – Cannes
🌱 外から見える、日本の素晴らしさ
日本にいると、「日本には、これが足りない」「ここが遅れている」と、どうしても欠点に目がいきがちです。でも海外で暮らしていると、日本文化の奥深さや日本人の素晴らしさに、ふと気づかされることがあります。
今回の花火大会では、日本の最先端技術と繊細な美意識が見事に融合していました。そこに、太鼓や三味線など伝統的な音が加わることで、日本独自の世界観がより一層際立っていました。
その背景には、職人たちの長い時間とエネルギー、そして情熱が注がれていて。そうして生まれた作品は、国を越えて人々の心に響いていたようです。
そして終演後、ネットには
「人生で見た中で一番の花火だった」
「間違いなくコンペで優勝!」
「歴史に残る最高峰の花火ショーの一つ」
といった称賛の声があふれていました。
海外にいると、時折、自分の日本人としてのルーツをしみじみと誇らしく思える瞬間があります。それは大きなイベントだけでなく、日常会話の中で日本文化が称賛されたときなど、ふとした場面にも。
この美しくエレガントな場を創り上げたのが、日本人だったということ。この夜、日本人であることを、心から誇りに思いました。
💡 今回の問い
あなたにとって「誇らしく思えた瞬間」は?
- あなたは、日本人であることを誇りに感じたことがありますか?
- それは、どんな場面だったでしょうか?
- あるいは、ご自身のルーツやアイデンティティに誇りを持てた体験はありますか?
その感覚を思い出すだけで、若しかすると、今の自分が少し違って感じられるかもしれません。
