「ありのままでは価値がない」思い込みを手放し自己受容が深まった日
コーチとしても、カウンセラーとしても、とても大事な「自己受容」。私はこれまで、長い時間をかけて自分と向き合い、自己受容を深めてきたつもりでした。
それにもかかわらず、ある時、心の奥深くに、「ありのままの自分には価値がない」という思い込みが深く根を張っていたことに、気付かされました。
それは、2025年11月、マイコーチとのセッションの中で起きた、予想もしなかった大きなトランスフォーメーションでした。10ヶ月にわたるリーダーシップ・プログラムを経て、深い自己受容が進んでいたはずなのに、2025年5月のプログラム完了から半年経った時に、これほど大きな変容が起こるとは想像しておらず、本当に驚きました。
それはまるで、これまでの人生が「第一章」で、遂に「第二章」が始まったかのような、一つの区切りを迎え、完全に新しいフェーズに足を踏み入れた感覚がありました。
この記事では、「どこかに所属していなければ価値がない」と思い込んでいた自分に気づき、その強烈な思い込みから解放されたプロセスと、そこからぐっと深まった自己受容について綴っています。
「ありのままの自分には価値がない」
「何もしていない私には、価値がない」
「だから、頑張らなきゃ」
「だから、なにかしなければ」
そんな風に、焦りや不安に駆り立てられている方にとって、自己受容を深めるヒントとなれば嬉しいです。
- この記事は、2025年11月25日(火)配信のメルマガ、”Life is Magical”の第25号をブログ掲載用に編集したものです。
- “Life is Magical”は、コーチングや心理学的視点から、より充実した人生を送るためのヒントをお届けするメールマガジンです。日本語と英語で不定期に配信をしています。ご登録はこちらから。
著者:藤田琴子
ICF認定PCC | CTI認定CPCC® | 臨床心理士 | NLPマスタープラクティショナー
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🌱 これまでのパターンを繰り返していた私…
実はこの1ヶ月半ほど、キャリア面でのアイデンティティが大きく揺さぶられていました。そして、複雑な想いをコーチ仲間にじっくりと聴いてもらっていた時、ふと、私はこれまでの人生、「ずっと『電車』に乗り続けてきた」ことに気づきました。
振り返ると、物心ついた時には、親の用意した「電車」に乗り、親の敷いた「レール」の上を走っていました。その後、「自分で選んだ『電車』に乗りたい!」という気持ちが芽生え、自分の意思で「電車」を選び、乗り換えるようになっていました。
そしてつい最近、自分の意思である「電車」から降りたものの、私はプラットフォームに立ち尽くし、「次の電車」が来るのをずっと待っていました。
でも、「次の電車」は、待てど待てどなかなか来ない。
「次の電車が来なかったら、私は一体、どうすればいいんだろう?」
と、焦りと不安で押しつぶされそうになる… それが、ここ1ヶ月ほどの私の心の状態でした。
🌱 気づきもしなかった「電車に乗らなければ」という思い込み〜「ありのままの自分では価値がない」
このことを、リーダーシップの仲間に話していたら、ふと気づいたのです。
「…別に、『電車』に乗らなくてもいいのでは?」
プラットフォームから降りて、歩いてもいい。走ってもいい。自転車に乗ってもいい。そもそも「移動手段」は電車だけじゃないのでは…?!と。
そして、その気づきをマイコーチに話していたら、こう問われました。
「ことこさんにとって、その『電車』ってなんなの?」
すぐには答えられませんでした。そして、しばらくして浮かび上がってきたのは、
「私は、『ありのままの自分では価値を感じてもらえない』だから、『電車に乗る』=『どこかに所属する』ことで、ようやく自分の存在が認識され、価値が生まれる」
そんな深い『思い込み』を抱えていたことでした。
野っ原でぽつんと一人で立っていても、誰にも見つけてもらえない。でも、大きな「電車」の中にいれば、遠くからでも認識され、「何者か」として見てもらえる、私の存在を知ってもらえる。
だから「電車 (=学校、会社、組織、団体、グループ、etc)」に乗らなければ…!
そんな『思い込み』を、深いところでずっと持ち続けていたことに、マイコーチからの問いかけにより、初めて気づかされたのでした。
🌱 自分への労いの涙と深い自己受容
そのことに気づいた瞬間、涙が止まりませんでした。
2011年に国際結婚した時、それまで築いてきた、キャリアも家族も友達も全部日本に置いて、単身渡仏した。2023年、それまで属していた組織を離れて、コーチとしての「独立宣言」をした。何より、長年、カウンセラー、そしてコーチとして、自分と深く向き合ってきた。極め付けは、10ヶ月のリーダーシップ・プログラムが完了し、やっと「ありのままの自分」を受け入れられるようになったと思っていた。それなのに──
私はまだ、すがるように「次の電車」を探していた。
衝撃でした。
でも、その時に溢れてきたのは、自分を責める涙ではなく、「本当に、これまでよく頑張ってきたね」という自分への労いの優しい涙でした。電車を探して、乗り換えて、また探して…ずっとそうやってきた。だからこそ、今、ここまで来れた。
これまでのプロセスすべてに、感謝の気持ちが溢れてきました。
🌱 「問題はない。あるのはリソースだけ」
その時、ふと思い出した言葉がありました。2008年、コンサルタントからカウンセラーに転職し、フランス渡航までの2年間、稼ぎの殆どを学びに費やしていた時期がありました。その頃出会った現代催眠の「お師匠さん」は、いつもこう言っていました。
「問題はない。あるのはリソースだけ」
お師匠さんは、「その人が『取り除きたい』と心から願っている問題や症状さえも、実は豊かなリソースなんですよ」と、温かく、全てを込むような笑顔で教えてくださいました。けれども、当時の私は全く意味が分からず、「自分の欠点とか弱点とか、取り除きたいのは当たり前だし、ない方がいいに決まってる…」と思っていました。
そして、今回明らかになった「電車に乗らなければならない」という私の強烈な思い込み。でも考えてみれば、それがあったからこそ、私はここまでたどり着くことができました。つまり、私の「思い込み」は「問題」ではなく、むしろ、私をここまで連れてきてくれた、大切な「リソース」だったのです。
だからこそ、その「思い込み」に気づいたとき、ここまで自分を「連れてきてくれた電車」に対して、感謝の念が溢れてきたのでしょう。そして同時に、ここまで頑張ってきた自分に対しても、深い労いの気持ちが溢れてきたのだと思います。
このように、15年以上経って、やっと、お師匠さんのおっしゃっていた意味を身をもって理解することができたのでした。
🌱 「第一章」の完了と、「第二章」の始まり〜自己受容は世界平和につながる
マイコーチとのセッションの翌日、友人に深い自己受容が起きたことを聴いてもらっていた時、彼女がこう言ってくれました。
「ことこさん、それぜひ、今ここで味わってみて!」
そうしたら、浮かんできたのは、野原のイメージ。
野原いっぱいに広がる、たくさんの花のつぼみ。
そして、それが一つ、また一つと静かに花開いていく。
やがて、その花は全体に広がり、
野原一面がピンクやオレンジ、
黄色い花で埋め尽くされていく…
さらにその広がりは、
まるでドミノ倒しのように、
野原を越えて地球全体に伝播し、
やがて、地球全体が美しい花々で覆われていく…
そんなイメージを味わっていると、ふっと浮かんだのは、
「自己受容は、世界平和につながる。」
でした。私がありのままを受け入れれば、そして、一人ひとりがありのままを受け入れることができたら、そのインパクトは、ドミノ倒しのように放射線状に広がっていくのではないか、と。そしてそれは、結果として、「世界平和」に繋がっていくのではないか、と。
そんな、とても平和な感覚が、身体全体に広がっていきました。
こうして、私の「第一章」は完了し、「第二章」が始まりました。これからは、これまで私が学んできたこと、経験してきたことを、少しずつ「形」にして伝えていくフェーズに入ったのだと感じています。カウンセラーとして、コーチとして、そして一人の人間として、これまで人生をかけて探究してきたことを、少しずつ届けていきたいと思っています。
✍️ 「コーチのための自己受容を深める深層心理講座」のご案内
いかがでしたでしょうか?2025年10月〜11月下旬に起きていた、私自身のアイデンティティ・クライシスからのトランスフォメーションについて、赤裸々に綴ってみました。
そしてこの記事を書いてからわずか10日後、これまでの経験のすべてを統合するかたちで、「コーチのための自己受容を深める深層心理講座」が生まれました。
この講座は、臨床心理士としての経験をベースに、心理学の理論を活用しながら、コーチングでは扱いきれない「なぜ」の理解を深め、自己受容を育んでいく、コーチのためのプログラムです。
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なお、2026年2月現在、第1期は第3回まで進んでいますが、この講座は私のライフワークの一つとして、今後も継続して開催していく予定です。
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
藤田琴子
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