注) こちらは3ヶ月チャレンジのStage1の11日目の記事です。
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利益相反:友達へのコーチングで意識すべきこと
今回は、「利益相反」についてです。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ICF(International Coach Federation: 国際コーチ連盟)では、「利益相反」のことを下記のように定義しています。
利益相反:
ICFプロフェッショナルが金銭的、個人的、またはその他に関わらず、複数の人の利害に関与している状況であり、ある利益に貢献すると別の利益に反する、または対立する場合があること
10. 利益相反の状況を回避するために、同じクライアントやスポンサーと複数の契約と関係を同時に持つことについて、細心の注意を払います。
先ほどのICFが定める対応方法をもう一度読むと、「利益相反を回避するために、同じクライアントと複数の関係を同時にもつことについて、細心の注意を払う」とあります。複数の関係、つまり、二重関係が発生する場合には、よく注意してくださいね、ということです。
- 友人関係
- コーチとクライアント関係
という二重関係が発生するから、細心の注意が必要ですよ!ってことでしょうか?
【Stage 1 – 11日目の目標】友達へのコーチングで意識すべきポイント3つを理解する
- メリット:
- 既にある程度の関係性や信頼があること
- コーチングでは、クライアントとコーチの関係性が肝。それが既に形成されていて、ゼロから築く必要がないのは、コーチングを進めていく上でのメリットとなる
- デメリット:
- 逆に、既に関係性があり、2人の間に「友人」というコミュニケーションのパターンが作られていること
- 「友人としての関係性」はあるが、「コーチとクライアントとしての関係性」はない。そのため、新たな関係性を意識的にゼロから築く必要がある
- 逆に、既に関係性があり、2人の間に「友人」というコミュニケーションのパターンが作られていること
ここでは、友人にコーチングをする際に意識すべきポイント3つをお伝えします。
- 自分の話をしない
- アドバイスをしたり、意見を言ったりしない
- 常に客観的な視点を持つ
自分の話をしない
一方、コーチングの場では、コーチとクライアントの話す量は、2対8ぐらいで、少ない時はコーチの発話は1割以下でしょう。それぐらい、コーチングでは、クライアントが話し、コーチが聴きます。
もちろん、必要に応じて、コーチが自己開示したり、自分が感じたことを話すことは効果的です。でも、初心者のうちは「とにかく、自分の話はしない」「相手の話を聴く」と固く決めておく方がいいと思います。そして、慣れていくに従って、そこを緩めて調整していくとよいでしょう。
アドバイスをしたり、意見を言ったりしない
でも、コーチはクライアントに、アドバイスをしたり、意見を言ったりしません。なぜなら、答えはあくまでも、クライアントの中にある前提だからです。そのため、自分の主観をそのまま伝えることはしないのです。
もちろん、クライアントのために何らかのメッセージを伝えることはあります。でもそれは、クライアントのために必要だからであって、「自分の中のものを意図なく口にする」ことはしません。
常に客観的な視点を持つ
なぜなら、友人にコーチングをする場合、いつもの友人関係の会話になっていないか、今、何が起きているか、ということを客観的に観察することは、非常に大事だからです。
メタの視点については、別の記事で説明しているので、ぜひ読んでみてくださいね!
【やってみよう】3つのポイントのメモを作成する
メモの作成方法は、確認しやすい方法を選んでください。
- ポストイットに書く
- PCのデスクトップに表示する
- 携帯のメモに残す、など
そして、「脳内会話を止める」でお伝えしたように、私たちの脳は、「XXをしない」「XXを止める」という指示には、対応できません。
そのため、「自分の話をしない」▶︎「相手の話を聴く」、「アドバイスをしたり、意見を言ったりしない」▶︎「相手に答えがある前提に立つ」という肯定文でメモを作成しましょう!
下記の3つのポイントをコーチングの間、意識できるよう、メモを作成する
- 自分の話をしない ▶︎ 相手の話を聴く
- アドバイスをしたり、意見を言ったりしない ▶︎相手に答えがある前提に立つ
- 常に客観的な視点を持つ
3つのポイントのメモを作成する
今回は「メモ作成完了」とメッセージください!
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【次回に向けて】学んだコーチングを復習する
友人とのコーチングでも、いつものように直ぐに自分の意見を言ったり、話し出したりしちゃいそうなので、3つのポイントは強く意識しようと思います。
次回は12日目です!実践に向けて、ゆきさんが学んだコーチングの流れについて復習しましょう!