Stage 2 - 実践

【初心者向け】コーチング実施に欠かせない6スキルのチェックリスト

新米コーチゆき
新米コーチゆき
コーチングの実施に向けて、「コーチングの準備をする」「コーチングを始める」の次は、は遂に「コーチングを実施する」ステップ

色々と気をつけないといけないことは多そうだけど、考えてしまうと傾聴できなくなるし、うーん、どうしたらいいんだろう…

本ブログは、コーチングを学んだけど実践ゼロの初心者コーチに向けて、3ヶ月後には、自信を持ってコーチと名乗れるよう、取るべき行動をステップバイステップでお伝えしています。

この記事は、3ヶ月チャレンジの実践編、Stage2のステップ4です。

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【初心者向け】コーチング実施に役立つ6つのスキルのチェックリスト

プロコーチことこ
プロコーチことこ
こんにちは!プロコーチの藤田琴子です。

コーチとしての自信をつける3ヶ月チャレンジ。前回は、毎回のコーチングの最初にやるべきこと3つについてお伝えしました。今回はコーチングを実施する際に気をつけることを整理しましょう。

先日お伝えしたようにコーチングには様々な流派やモデルがあります。ジョセフ・オコナーとアンドレア・ラゲスの「コーチングのすべて ― その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで」によると、コーチングには9つのモデルがあり、それぞれのモデルにより、コーチングの目的や、目標、重視することは全く異なります。

コーチングの9つのモデル

  1. インナーゲーム
  2. GROW
  3. コーアクティブコーチング
  4. インテグラル・コーチング
  5. NLPコーチング
  6. ポジティブ心理学コーチング
  7. 行動コーチング
  8. オントロジカル・コーチング
  9. インテグレーテッド・モデル
新米コーチゆき
新米コーチゆき
そうでしたよね。自分の学んだコーチング以外に、こんなに色々なコーチングのモデルがあるとは知りませんでした。
プロコーチことこ
プロコーチことこ
そうなんです。更に、コーチングスクールや流派によって、必要とされているコーチングスキルは異なります。コーチングスキルは3つ、若しくは5つ定義されることが多いですが、それ以上必要、と定義している人もいます。

そのため、スキルについても、モデルを超えて必要なスキルとして、基礎スキルを3つ、応用スキルを3つを定義しました。

【初心者向け】コーチングスキルとは?必要なスキルは3つ?5つ?必要とされているコーチングスキルは、コーチングスクールや流派によって異なり、3つ、若しくは5つが多いです。ここでは、基礎3つ+応用3つと6つのスキルについて解説します。...
新米コーチゆき
新米コーチゆき
はい!3つの基礎スキルは、①傾聴、②承認、③質問3つの応用スキルは、①フィードバック、②リクエスト、③メタ認知ですよね!?
プロコーチことこ
プロコーチことこ
その通りです!ですので、今回は、コーチングの実践自体は学んだコーチングのモデルに添いつつ、実践する際に共通するスキルを改めて抑えましょう

コーチングモデルとスキルの関係は、例えていうと、山に登る時、

  • クライアントが、どの山に登るか、どこを目指したいか決める (=目標・ゴール設定)
  • 登山者の案内人であるシェルパ(=コーチ)が、ルートを決める(=コーチングモデル)
  • 頂上まで行き着くために、標準装備しておいた方がいいもの(=コーチングスキル)

という感じです!

新米コーチゆき
新米コーチゆき
なるほど!わかりやすい例えですね。登るために標準装備しておいた方がいいもの=「コーチングスキル」と!
プロコーチことこ
プロコーチことこ
はい!では、それぞれのスキルと具体例について見ていきましょう。

傾聴 (ポイント3つ)

プロコーチことこ
プロコーチことこ
傾聴とは、相手に好奇心全身全霊の意識を向け、否定することなく、ありのまま話を聴くことです。傾聴は、コーチングの基本となるスキルのため、鍛え続けていく必要がありますが、まずは、下記の3つから実施していきましょう。

  1. 自分の口数を2割以下に減らす
    1. 相手の話を聴くために、まずは自分の口数を減らす
    2. 目安として、「コーチの口数が2割以下」を目指す
  2. 相手の声の調子、身体の動きや姿勢など、非言語に意識を向ける
    1. 相手の言葉だけでなく、相手から発せられる全ての情報に意識を向けましょう。
  3. 場の雰囲気やエネルギーに意識を向ける
    1. 更に、相手の非言語なコミュニケーションだけでなく、場の雰囲気やエネルギーにも意識を向けましょう。

承認 (ポイント3つ)

プロコーチことこ
プロコーチことこ
承認とは、相手の存在をそのまま受け止めることです。クライアントは、コーチに存在そのものを受け止められるからこそ、ありのままの自分でいることができます。そして、コーチが一切判断しない安心安全な場があるからこそ、クライアントは自分自身と深く向き合うことができるのです。

  1. 相手を判断せず、存在をそのまま受け止める
    • ネガティブな感情や認めたくない部分も、コーチはそのまま受け止める
  2. 「褒める」ことはしない
    • 「褒める」という行為には上下関係がある。コーチとクライアント関係は上下ではないため、「褒める」ことはしない
  3. 結果でなく、プロセスに意識を向ける
    • クライアントの成長や変化に意識を向け、それが見られた時には、すかさず承認する

質問 (ポイント3つ)

プロコーチことこ
プロコーチことこ
コーチングにおける質問とは、相手の視点を広げ、気づきを促すために行います。日常生活では多くの場合、質問する意図は「情報を収集するため」です。しかし、コーチングでは、情報収集よりも、相手の気づきや行動を促したり、視点を広げる目的のために質問します。

  1. オープン・クエスチョン」をする
    • YES/NOで答えられる質問でなく、WHATやHOWを使った「オープン・クエスチョン」をする
      • 将来、やりたいことはありますか?」▶︎YES/NO
      • 将来、どんなことがやりたいですか?」▶︎自由に考えられる
  2. なぜ/WHYから始まる質問を避ける
    • 責められていると感じ、「言い訳」を誘発しやすいため、なぜ/WHYから始まる質問は避ける
      • WHY:「なぜ、そんな行動をしたのですか?
      • WHAT:「そのような行動をしたのには、どんな背景/思いがあるのですか?
  3. 短い質問をして、質問後は口を閉じ、相手の反応を見る
    • コーチは短く、シンプルな質問をすることを心がける
    • そして、質問を投げた後は口を閉じ、相手にスペースを与えるようにする

フィードバック (ポイント2つ)

プロコーチことこ
プロコーチことこ
フィードバックとは、相手を観察し、気づいたことをそのまま伝え返すことです。自分の解釈や意見を交えずに、そのまま伝えます。特に、表情や声のトーン、姿勢など、非言語のメッセージを伝え返すと、クライアントは自分を客観視して、そこから気づきを得ることができます。

  1. 相手の声の調子、身体の動きや姿勢などを観察する
    •  (傾聴と共通) 相手の非言語のメッセージに意識を向ける
  2. 非言語のメッセージで気づいたことを、短い言葉で伝える
    • 「急に声の調子が強くなりましたね」
    • 「眉間に皺が寄っていますね」
    • 「先ほどから、XXという言葉を何度も口にしていますね」

リクエスト (ポイント2つ)

プロコーチことこ
プロコーチことこ
リクエストとは、相手に対して、新しい行動や捉え方を提案することです。クライアントが可能と思い込んでいる範囲を遥かに超えるリクエストをすることにより、クライアントの可能性を広げることができます。つまり、敢えて実施不可能と思えるリクエストをすることにより、当初の想定よりもずっと高いところに着地することが起きえるのです。

そして、提案をする際には「コーチからの提案はニュートラルなもので、受けても、受けなくても、代替案を自分から提案してもいい」ということを伝えます。

  1. クライアントにコーチからの提案はニュートラルなものであることを伝える
  2. クライアントの可能性を広げるために、新しい行動や捉え方を提案する

提案」する際の会話例

  • コーチ:「提案があります。コーチからの提案には、「YES」「NO」若しくは「代替案」で答えてください」
  • クライアント:「はい」
  • コーチ:「次のコーチングまでに、新規顧客30人にコンタクトしてください」
  • クライアント:「え?30人!絶対に無理です!!!」
  • コーチ:「では、何人なら可能ですか?」
  • クライアント:「えー、、、半分の15人なら、現実的だと思います」

メタ認知 (ポイント2つ)

プロコーチことこ
プロコーチことこ
メタ認知とは、自分のことを客観的に、俯瞰して見ることのできる力です。コーチはコーチングの場で、クライアントに何が起きているか俯瞰して見ることは非常に大事です。

また、クライアントが俯瞰してみることで、気づきが得られるよう、プロセスを振り返る質問をします。

  1. コーチが、自分自身を俯瞰する視点を持つ
  2. クライアントに俯瞰するための質問をする
    • 「ここまで話してみて、どんなことに気づきましたか?」
    • 「今、実際にそれを口にしてみて、どんな気づきがありましたか?」
    • 「今話したことに、どれぐらいの納得感がありますか?」

【ステップ4 – コーチングを実施する】チェックリスト6項目

プロコーチことこ
プロコーチことこ
では、毎回のスキルとそのチェック項目です。全部で6つのスキルを挙げ、基礎スキルについては3つのポイント応用スキルについては2つのポイントを挙げました。必要に応じて加筆・修正してくださいね。

そして、毎回のコーチングセッションが終わった時、それぞれのスキルをチェックして、どれぐらいできたか、確認してください。

コーチングスキル 基礎3つ (ポイント3つずつ)

  1. 傾聴:相手を否定することなく、ありのまま話を聴くこと
    1. 自分の口数を2割以下に減らす
    2. 相手の声の調子、身体の動きや姿勢など、非言語に意識を向ける
    3. 場の雰囲気やエネルギーに意識を向ける
  2. 承認:相手の存在をそのまま受け止めること
    1. 相手を判断せず、存在をそのまま受け止める
    2. 「褒める」ことはしない
    3. 結果でなく、プロセスに意識を向ける
  3. 質問:相手の視点を広げ、気づきを促すこと
    1. 「オープン・クエスチョン」をする
    2. なぜ/WHYから始まる質問を避ける
    3. 短い質問をして、質問後は口を閉じ、相手の反応を見る

コーチングスキル 応用3つ (ポイント2つずつ)

  1. フィードバック:相手を観察し、気づいたことをそのまま伝え返すこと
    1. 相手の声の調子、身体の動きや姿勢などを観察する
    2. 気づいたことを、短い言葉でそのまま伝える
  2. リクエスト:相手に対して、新しい行動や捉え方を提案すること
    1. コーチからの提案はニュートラルなものであることを伝える
    2. クライアントの可能性を広げるために、新しい行動や捉え方を提案する
  3. メタ認知:自分のことを客観的に、俯瞰して見ること
    1. コーチが、自分自身を俯瞰する視点を持つ
    2. クライアントに俯瞰するための質問をする
プロコーチことこ
プロコーチことこ
そしてお伝えしている通り、行動する時にはひとりで黙々とやるよりも、誰か報告する相手がいたほうが行動を継続しやすくなります。これを「アカウンタビリティ」と言います。

そのため、3ヶ月チャレンジの進捗状況をぜひ報告してくださいね!

また、ご質問や疑問点などあれば、お気軽にお問い合わせくださいやってみた感想などもいただけると、とっても嬉しいです!

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【次回に向けて】STEP5 – コーチングを終了する

プロコーチことこ
プロコーチことこ
以上、コーチングは、ゆきさんの学んだモデルに従って実施してくださいね。

一方で、どのモデルであっても共通するスキルがあるため、そのスキルの実施ポイントについて、今回はお話ししました。毎回のコーチングセッションを実施する時、なにをすべきか、明確になりましたか?

新米コーチゆき
新米コーチゆき
はい!それぞれのスキルのチェック項目がわかりました!
プロコーチことこ
プロコーチことこ
よかったです!

では、次回は、コーチングの終了についてお話ししましょう!終盤、どのようにコーチングをクローズしていくか、必要事項について、整理していきましょう。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました

【初心者コーチ向け】コーチングをきちんと終了させる方法とコツ 本ブログは、コーチングを学んだけど実践ゼロの初心者コーチに向けて、3ヶ月後には、自信を持ってコーチと名乗れるよう、取るべき行...
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